2024-01-01から1年間の記事一覧

追悼文についての覚書き

『友よ、さらば 弔辞大全Ⅰ』/開高健・編/新潮文庫/昭和61年刊 『神とともに行け 弔辞大全Ⅱ』/開高健・編/新潮文庫/昭和61年刊 15年前に少々変わったなりゆきで、物故した陶芸家の追悼文を書いたことは前回に記した。当時その種類の原稿を書いたことの…

うつわについての覚書き

『自分で焼ける 何でも焼ける 決定版 七輪陶芸入門』/吉田明/主婦の友社/平成14年刊 誰かを指して器が小さいと言えば悪口になるし、器が大きいと言えば褒め言葉になる。でも、必ずしも大きい方が良いとも限らないんじゃないか。私がそう思うのは、若い頃…

お知らせ

微熱で頭がぼーっとするため今週の更新はおやすみします。風邪かな、花粉かな。 見にきてくださった方、ごめんなさい。 花屋で雪柳をみかけるとだいたい毎年買ってしまう。今年のも枝ぶりがなかなか。

中間報告

『新版 エルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』/ハンナ・アーレント/大久保和郎訳/みすず書房 学生の頃、ある講義の課題として以下のテーマが与えられた。 「第二次世界大戦における極限状況下で、表現者たちは表現し得たか」 学生の立場とし…

責任の墓標

『作家の値うち』/福田和也/飛鳥新社/2000年刊 大学受験のときは理工学部を志望して一年浪人までしたのに、結果は惨敗で、受かったのは予備校の先生に勧められて受験した某私大の環境情報学部だけだった。入学はしたけれど、これという目的もなく漫然と大…

会社員たちへ

『男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章』/塩野七生/文春文庫/1993年刊 塩野七生さんの『男たちへ』のようなコラムを書きませんか、と言われたことがある。もう二十年近く前の話だ。駆け出しのフリーライターにとって原稿の依頼は何でも…

プロとアマチュアと、それ以外

『波止場日記 労働と思索』/エリック・ホッファー/田中淳・訳/みすず書房/1971年刊 肉体労働とか頭脳労働という言い方になぞらえて、自分は感情の労働者だ、と思っていた時期がある。たとえばある人物のインタビュー記事を引きうけると、その人の著書や…