2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
『新詳説 国語便覧』/東京書籍/1995年刊 『司馬遷』/武田泰淳/中公文庫/2022年刊 私が高校生だった頃の国語の教科書は「現代文」と「古文・漢文」の二種類だった。それが二、三年前に大幅に改変されたらしい。 小説を読んで登場人物の心情を読み取ると…
『一人称単数』/村上春樹/文春文庫/2023年刊 一人称単数の短編小説を、村上春樹さんは過去にいくつも書いている。この短編集に収録された八編には「”僕”もしくは”私”が語る物語」という以外にも、それが小説家・村上春樹である(と思わせる)という共通点…
『コスモポリタンズ』/サマセット・モーム/龍口直太郎 訳/ちくま文庫/1994年刊 お世話になっていた先生の自宅からサマセット・モームの文庫本を十冊くらい引きとった経緯については、以前書いた。代表作とされる長編小説と、晩年に書かれたエッセイ集と…
『ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡』/宮下規久朗/光文社新書/2010年刊 アンディ・ウォーホルといえばアメリカン・ポップアートの巨匠で、日本国内でもわりと頻繁に大規模な回顧展が催されている。でも、私は観に行ったことがない。画集を開いたことも…
『手軽 あっさり 毎日食べたい あたらしい家中華』/酒徒/マガジンハウス/2023年刊『青椒肉絲の絲、麻婆豆腐の麻 中国語の口福』/新井一二三/筑摩書房/2023年刊 どうして私は本を買うんだろう、と思うことがある。 たとえばブックカフェで読みきれなか…